【Multi-X CAD】バージョンアップのおしらせ Ver3.4E
MultiX CAD が、Ver3.4Eへバージョンアップしました。
(※バージョンアップには、ソフトウェア保守契約の加入が必要です。)
【ダウンロードはこちらから】
今回のバージョンアップで、機能アップした主な箇所をご紹介します。
1.CAD機能アップ1(レイヤー機能の改良)
図面レイヤーを範囲複写や、分割、部分削除した際に、その図面レイヤー下にある図形レイヤー処理が改良されました。
具体的には、下記の3つのコマンドです。
上記のように、範囲複写をしたとします。
いままでのバージョンでは、元の図面にあるすべての図形レイヤーが
コピーされていましたが、存在するレイヤ-のみに改良されました。
2.CAD機能アップ2(寸法線の機能向上)
寸法矢印を始点終点を別々に作図可能になりました。
上図のような作図が可能です。
3.CAD機能アップ3(距離参照の改良)
距離参照機能で、マウス位置でリアルタイムに
距離が参照できるようになりました。
4.電子野帳機能の向上(後視と前視の距離チェック機能)
トータルステーション(光波測距儀)と接続して、多角観測(放射観測のみ)時、動作します。
後視点までの距離よりも、前視点までの距離が長い場合に、警告がでます。
[OK]ボタンで、採用。[キャンセル]で不採用になります。
5.数値処理条件に[測量座標読込方式]が追加されました。
※距離と方向角の計算のための設定です。
(※面積計算は、常時、丸めた状態で計算しています。)
数値を丸めた状態で計算する場合に[固定]
フル桁で処理する場合に[浮動]
を利用します。
この処理は、[逆トラバース計算][座標一覧表の作図][引照点表の作図][距離一覧表の作図][距離と方向角作図]及び[座標面積計算]に影響します。
※ちなみに、登記に使用する座標求積表内の[浮動][固定]の切り替えは、[用地丈量図作図]-[縮尺]の中にあります。
[測量]-[各種面積計算]-[用地丈量図作図]-[縮尺]
6.電子平板(地形観測オプション)機能アップ1
マルチXを再起動しても、前回の器械点、後視点の情報が残るようになりました。
7.電子平板(地形観測オプション)機能アップ2
ジオイド高の情報がGPS環境設定へ転送可能になりました。
[座標]-[ジオイド高編集]-[転送]
[観測]-[GPS環境設定]
上図の赤枠部分に入力されます。
8.電子平板(地形観測オプション)機能アップ3
[ツール]-[地形シンボル]-[道路]-[手書]
電子平板観測時に便利な手書き機能ですが、通常は、マウスが検索しないようになりました。
[補字]がオンの時のみ、検索します。
※[補字]ボタンは、印刷されない文字を検索対象にするボタンです。
9.ラスター保存機能の機能アップ
保存できる解像度が800dpiから1200dpiになりました。
※この機能は、ラスター編集オプションが必要です。
[編集]-[ラスター編集]-[保存]
10.自動コンターの機能アップ
補助曲線がmmに対応しました。
例えば、2.5cmコンターが引けます。
※この機能は、自動コンターオプションが必要です。
[ツール]ー[3次元ツール]ー[三角]
[設定]-[補助]
11.横断図の作図機能の改良
副断面の備考欄に入力している文字を作図できるようになりました。
[測量]-[横断計算及び図化]ー[横断図の作図] ー[設定]-[備考]
[備考]を1に変更して作図します。
12.横断野帳計算(横断観測機能)の改良
トータルステーション(光波測距儀)と接続して、横断観測時に
ペン操作で誤動作の原因になることが判明したため、カーソルが移動しない仕様になりました。
13.その他
その他、機能アップ3カ所、不具合修正・機能改善 18か所。
2021年7月2日